前回から3回シリーズで、最近TVコマーシャルでもよく見かける「電子申告」をとりあげています。
今回は、「電子申告」を行うにあたっての具体的な手順を、できるだけわかりやすく説明したいと思います。
電子申告の事前準備としては、大きく分けて、以下の2つの作業が必要になってきます。
●市役所などに出向いて行う作業(下記1から2の作業)
●ご自宅等のパソコンで行う作業(下記3から5の作業)
それぞれの具体的内容は以下の通りです。
1.まずは市役所で住民基本台帳カード(住基カード)を取得します。
◆持参するもの: 認印、公的証明書(免許証やパスポートなど)。
できれば写真(パスポートサイズ)も持参したほうがいいと思います。写真の無い住基カードの場合、即日交付してもらえない場合があります。
◆申請から交付までの所要時間: 早ければ30分ほどでもらえます。
◆取得費用: 市区町村が条例で定める手数料500円のところが多いようです。
2.その後すぐに電子証明書を取得します。
住基カードを取得したら、今度はその住基カードに「電子証明書」を書き込みます。つまり、1.と2.は同時に行います。
◆持参するもの:上記で取得した「住基カード」、認印(念のため)住基カードが「写真無し」の場合は運転免許証など。4〜16桁の暗証番号(電子証明書に設定します)。
◆市民課窓口に専用の機械(鍵ペア生成装置といいます)がありますので、案内にしたがって、作業を行います。これにより、住基カードの中に「鍵ペア」が格納されます。次にその「鍵ペア」が格納された住基カードを窓口に提出すると電子証明書を発行(住基カードへの書き込み)してもらえます。
◆交付までの所要時間: 約30分、1.と2.をあわせて約1時間くらいかかります。
即日交付を受けるためにもできるだけ早い時間帯に行かれた方がいいと思います。
◆取得費用: 市区町村が条例で定める手数料同じく500円のところが多いようです。
3.開始届出書の提出
平成18年1月4日から、国税庁のホームページで電子申告の開始届出がオンラインで出来るようになりました。従来どおり書面でも提出できますが、オンライン処理は非常に簡単なので、こちらをお奨めします。
※開始届出書を提出したからといって、必ず電子申告しなければならないわけではありません。従来どおり紙による申告書等の提出を行うこともできます。
4.「利用者識別番号等の通知書」とCD−ROMが届きます。
3.の開始届出書を提出してから、最短で約10日後に「利用者識別番号等の通知書」とe−TAXソフト等が格納されたCD−ROMが届きます。
CD−ROMには次の2つのものが格納されています。
◆e−TAXソフト
e−TAXソフトとは、申告等データの作成・送信などが行えるソフトです。
◆ルート証明書
国税受付システムと安全な通信を行う為、パソコンに登録する証明書です。
5.国税受付システムへの事前登録
実際の電子申告に先立ち、事前登録をおこないます。
「独自の暗証番号」や「電子証明書」などを国税受付システムに登録します。
なお、「利用者識別番号等の通知書」に登録期限が記載されています。
この期限までに事前登録を行わないと、開始届出書を再提出しなければなりませんので、ご注意下さい。
以上で、電子申告を行うための事前準備は完了です。あとは電子申告を行うための申告データを作成して、国税受付システムへ送信すればOKです。
ただ、実際の申告データを送信する際には住基カードを読み込むための ICカードリーダライタが必要になりますし、また利用者識別番号や暗証番号などの管理が大変重要になってきますので、会計事務所のサポートを受けた方が安心かもしれません。
なお、上記手順では国税の電子申告の流れをご説明しましたが、地方税についてもほぼ同じ流れで事前準備を行います。詳しくは「地方税ポータルシステム(eLTAX)」のホームページでご確認下さい。 |